YuinouAisatu

実際に挨拶の例を見てみよう。ここでは、仲人と婿の父親が挨拶をします。

仲人様
「本日はお日柄もよろしく誠にお目出度う御座います。この度はお嬢様と目出度く縁談が相整い、婚約のしるしとして、結納を持参しました。目録をお改めの上、幾久しく目出度くお納め下さい。」

婿の父親
「この度はご丹精にお育てのお嬢様を愚息にお約束くださいまして、誠に有り難うございます。本日は、お約束の印に結納を納めに参りました。どうぞ、目録をお改めの上、幾久しくお納め下さい。」

目録を受け取った嫁方の父親は、袱紗を上座に取り置き、目録の中を開き母親、本人の順に黙読します。そして、目録をもとの姿にして御礼の挨拶をします。

嫁方の父親
「ただいまは、誠にご丁寧なお言葉を賜り、その上、結構な結納の品々を頂きまして、誠に、有り難うございます。幾久しく目出度くお受けいたします。」
嫁方の母親は目録を、床の間に飾り付けてある結納の手前に進み、予め用意しておいた広蓋(この中には受書が入っている)にうつしかえ、嫁方の袱紗を掛けて飾ります。取り出した受書を婿方の広蓋に入れ婿方の袱紗を掛けて仲人様、又は、婿方の前に置きます。ひと膝さがって礼をし、もとの席に戻ります。それを待って嫁方の父親は礼をし、受書の挨拶の口上を述べます。

嫁方の父親
「ただ今は、大変結構な結納の品々を頂戴致しまして誠に有り難うございました。これは受書で御座います。どうぞお納め下さい。」

そして、婿方は受書の中を拝見した後、御礼の挨拶をのべます。
婿方の父親
「ご丁寧に有り難う御座います。お納めさせていただきます。」

仲人
「本日はお日柄もよろしく○○様のお土産を納めさせていただきます。どうぞ、目録をお改めの上、幾久しくお納め下さい。」

嫁方の父親
「本日はお日柄もよろしく、娘○○子のお土産を納めさせていただきます。どうぞ、目録をお改めの上、幾久しくお納めください。」

そして、婿方御礼の挨拶をします。
婿方の父親
「誠にご丁寧なお言葉を賜り有り難う御座います。幾久しくお受け致します。」

このように結納が無事納まりますと、嫁方は昆布茶、又は、桜湯を出し茶菓子をのもてなしをします。この時、嫁方は婿方の持参した結納や、広蓋等の道具類を褒め、婿方は掛け軸等褒めます。つづいて 祝い膳のもてなしをします。祝い膳の酒はお神酒ということで初めての酒は冷酒にします。

仲人は、あくまでも女性側の代理であるという立場を忘れずに、中立な立場を取るのがポイント。

嫁方の親は、男性側から頂いた結納の御礼をまず述べるのがポイント。

最も簡潔に挨拶するとなると「幾久しくお受けいたします」 これだけです。両者とも、自分なりの気持ちをプラスすれば、より心のこもった挨拶になるでしょう。

挨拶は、暗記しないといけないわけではないので、書いたものを読んでも一向に構いません。

相手に対する誠意の気持を、自分なりの素直な言葉で表現することが大切。例文のような、堅苦しい言い回しである必要もありません。

最も簡単にまとめると、「幾久しくお受けください」「幾久しくお受けいたします」というように、「幾久しく…」というところがポイントですね。また新郎本人からも、簡単なお礼程度の挨拶があると、もちろん好感触ですよ。

また、父親不在の場合は、親同士のあいさつの時は母親が行うことになりますが、代わって息子本人がすることも多いよう。父親代わりとして新郎の兄、親戚の伯父さんなどを立てた場合、その方たちにして頂くことも多いよう。